HOME >> >> 今月のちょっといい話「情けは人のためならず」

2007年03月17日

今月のちょっといい話「情けは人のためならず」

 子供の頃、祖母から、「他人様(ひとさま)が困っているときには親切にしなさい。必ず自分にいいことが返ってくるのだから」と言われて育ちました。年を重ねるにつれて、その意味が分かってきたように思います。
 福井県が豪雨に襲われてから1週間後、町内で河川の清掃をしました。私はごみの中からランドセルを見つけたのです。小学校の校章記名がある。教科書や文房具はないが、持ち主には大切な宝物に違いない。私は電話帳から地番を調べ、近くの人に聞く事にしました。持ち主の家族は、家が流され、町営住宅に仮住まいされているとの話。悪い予感が的中です。
 翌朝、私は仮住まいを訪ねて、持ち主の男の子に、泥のついたランドセルを渡しました。濁流に流されたランドセルが、―週間ぶりに持ち主の手に戻ったのです。ランドセルを渡した時の彼の顔が目に焼きついています。私は「文房具でも買いなさい」と少々のお金を渡したのですが、彼はランドセルを抱きしめてお金には目もくれませんでした。あの日から月日が流れ、私は仮住まいを何回も訪ねています。すっかり顔を覚えてくれて「こんにちは」と迎えてくれます。私はうれしさで胸がいっぱいになります。
 ランドセルを見つけた時、私はただ「かわいそうに・・」との思いから、仮住まいを探し当てて届けたのですが、今はかえって、私がいい贈り物をもらったような気がしています。このことを、2人の孫は夏休みの作文に書きました。いつまでも忘れないでしょう。私が孫たちになかなか教えられない大切なことを、ランドセルが教えてくれました。そして私たち老夫婦にも、いい思い出をたくさん返してくれました。「情けは人のためならず」静かに祖母の面影を偲びながら、これは間違いないことと感謝しています。こころの朝より福井県 77才男性

投稿者 on 2007年03月17日 09:10|TOPページへ   ▲画面上へ

このエントリーを友達に紹介する!

友達のメールアドレス:

あなたのメールアドレス:

メッセージ(オプション):

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://suteki-life.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/82

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

Google
 
Web suteki-life.com